社長コラム(櫻通信)

社長コラム(櫻通信)

Vol.32
一月のパリへ、 アン・サリー蘇州夜曲、思考の整理学、N・デセイのクレオパトラ
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遅ればせながら、今年もよろしくお願いいたします。 

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私の仕事始めは、1月2日。
今年もお休みは元旦だけというスタッフもいる、百貨店の売り場に開店を目指して伺います。4店を回りましたが、特にバーミックスラウデミオの福袋は例年のように良い出足を見せてくれます。幾重もの人垣で近寄れないチェリーテラスのコーナーもあり、お客様、百貨店の方々、スタッフに感謝がこみ上げます。思わず、3時間も手伝ってしまう売り場もあります。
この日だけは、感謝の日とお伝えしていることを、皆様よくご理解くださっているのだと、改めてうれしくなります。

上:春の出番待ちです!
下:正月の花

上:1月1日、真鶴の朝の海  下:夕暮れの海
パリの家庭用品の見本市、Maison & Objet。今年は出展もあり、東京からの機中、うとうととしながら聴くアン・サリーが唱う蘇州夜曲に癒されました。大好きです。あの昭和の名曲を、彼女はそれはソフトに唱ってくれるのです。
そもそも、やや疲れ果てたあげくの搭乗。心休まるひと時がうれしい。うん、皆様にもおすすめです。 

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機中、頭をよぎるのは、断捨離。今年の大きな目標です。
あまりない時間、大切な事を忘れぬ為には、今は不要と思える物、事、?を忘れよう、忘れる工夫をしよう!そして、たとえ僅かとはいえ、使えるエネルギーを大事なことに集中しよう。そう思って周りにも告げ、少しずつ実行中。そのことを機中のまどろみの中で考えていましたが、やはり思い浮かぶ原点は、思考の整理学。25年位前に外山滋比古さんが書かれた名著です。何度か読ませて頂き、納得し、今でも方向性を教えて頂いています。忘却の進めを含めて断捨離の原点なのでしょう。

21日の夜、家庭用品見本市、Maison & Objet参加のあとで、ガルニエで上演されているジュリアス・シーザーを観ました。クレオパトラは、ナタリー・デセイです。
時差ぼけの最中、Maison & Objetの初日に4時間のオペラはちょっときついかな、と思ったのですが、運良く手に入った切符でもあり、出かけました。そして、観終わって、やはり、自分ながら変だと認識を新たにしました。なぜなら、一睡もせず、舞台に魅入って居ましたから。たしかにデセイのクレオパトラも良かったのですが、またもや好物、ロラン・ペリーの演出に注目です。私が観た他の彼のプロダクションに比べて決して出来は良くないのですが、それでもペリー。ユニークで斬新、分かりやすくおしゃれです。 

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なお、今夜は、クリステルの方々に招待頂き、Le Relais Plaza で食事をしましたが、クリステルの最高責任者の一人、Mr.Damian Dodannはロラン・ペリーを個人的に知っている由。
彼は若い長い時期をコメディ・フランセーズで俳優/演出家として過ごして来たのです。ステージでは、観客を引きつけつつ、品よく、正しくメッセージを観客に伝える事が必要だと思います。それには彼の演出が好ましいなあ。食事中、ステージ談義に華が咲きました。

スタッフの新年会 上:中勢以のお肉を焼きたてで 下:真鶴のカマスを揚げたてで