社長コラム(櫻通信)

社長コラム(櫻通信)

Vol.36
四月の京都 
— 改行 —

関西出張の週末に、京都で過ごしました。
ユキ・パリスさんのアンティークショップを訪ね、目の確かな方に選ばれた布、刺繍にほっとします。少し分けていただき、さてこの布を使ってテーブルランナーが欲しいと言っていた息子の要望にどうしたら合うかな、などと思いを馳せるのも楽しいものです。
八重桜の美しい哲学の道を少し歩き、久しぶりの銀閣寺へ。
期せずして、春の特別公開があり、国宝東求堂(とうぐどう)を見せていただくことができました。本堂の与謝蕪村、池大雅の襖絵は見応えがありますが、東求堂の書院、同仁斎の簡潔な美しさに惹かれます。香座敷弄清亭(ろうせいてい)といい、足利義政の美意識に圧倒される思いにもなります。
お昼がまだだったと、銀閣寺を出て、うどん屋さんのおめんに行きました。群馬県産の数種の小麦粉で作るコシのある麺を、金胡麻と多種の野菜と一緒につけめんとしていただくのがおいしい。
その後、相国寺の承天閣美術館で伊藤若冲の鹿苑寺(ろくおんじ)大書院障壁画の展示をしていることがわかり、回りました。何時見ても、綿密な筆致と大胆な発想の構成に感銘を受けます。今でも充分にモダンですね。
新幹線に乗ると、とたんに眠気が。
上:八重桜の花びらが流れる哲学の道で
下:哲学の道で。え、なにが釣れますか?

大阪・梅田の窓の外。いろいろ写った不思議なビルを見つけました!
感動的なコンサート 4月20日のサントリーホール
東日本大震災の支援に、小林研一郎さん、大友直人さん、堤剛さん他、総勢600人近いクラッシック、ポピュラーを問わぬ出演者の方々によるコンサート。視聴者も出演者も10,000円以上を寄付して、大ホールを埋めました。豪華なメンバーの続く素晴らしいコンサートでしたが、初めて聴かせていただいた「コバケンとその仲間たちオーケストラ」には感動しました。2005年以来、指揮者小林研一郎さんの提唱で生まれた、障害を持つ方も健常者も皆が共に楽しみ、生きるバリアフリーの社会の達成に音楽で貢献できることを目的に生まれた、プロ/アマチュアを問わぬ演奏家のオーケストラと聞きましたが、今回、東北からの演奏家、視覚障害を持つ演奏家が大勢参加されていました。シベリウスのフィンランディア、ダニーボーイ、チャイコフスキーの序曲 1812年。ご出身地、福島に心を馳せて指揮をされ、また、モーツァルトピアノ協奏曲を端正に演奏された小林さん。
とても、とても心の動く時間でした。  
さて、この日は演奏の始まる前から、小ホールで支援の為のチャリティー・バザールがありました。林真理子さんがマイクを片手に陣頭指揮で、著名人の方々が自著を持参、サインをして販売されたり、愛用のエルメスのバッグなどを販売されるなど、沢山の方々が来場され大にぎわいでした。私共も、フレスコバルディのラウデミオを提供させていただき、販売しました。ご愛用下さっている方々も多く、1時間程で、100本以上を販売することができました。

一歳、おめでとう。
身近な事で恐縮です。ようやく、一歳になった孫の誕生会を四月初めの日曜日、両方の家、総出で開催。楽しいひと時を持つ事が出来ました。
メニューは、ママの作る野菜のジュレとテリーヌ、ワカサギのマリネ、おじいちゃまの作る肉団子、おばちゃまの作る2種の卵焼き、我が家の菜園から来た大根/金柑/ルッコラサラダ(バルサモ・ビアンコ味で好評です!)、そして、メインは、建築家のおじちゃまの握り鮨。学生時代のバイト先で鍛え上げた腕。フランスに居た頃は、この芸が大変身を助けられたとも聞きます。デザートの大人用はアルザス出身のおばちゃまのアップルパイ。彼用はママの作るケーキ。このケーキは、是非e-gohanに載せたいな。彼が食べてよいビスケットで土台を、自家製ヨーグルトでクリ–ムの部分を、大好きな苺が一杯載ったヘルシーさ満点の特製でした。 
上:ぼくのバースデーケーキ!
下:パパが育てたネギで、おじちゃまが作ってくれたおすしだよ

わが家の桜、昼と夜