社長コラム(櫻通信)

社長コラム(櫻通信)

Vol.8
パリの展示会に。

帰国して過ごす久しぶりの日曜日。
澄みきった青空と馥郁とした梅の香り。田園調布の住宅街に古くからあるお庭には、梅の木が沢山見られ、五分咲き位の花を付けていました。おかげさまでこの季節にしか味わえない愉しみを満喫し、日曜日の朝の教会からの帰途は急に豊かな時間となりました。
午後からは、サントリーホールにシカゴ交響楽団のマーラー6番を聞きに。
パリから帰り、まだ時差の残る今日は途中で眠気襲来を懸念していましたが、この交響曲では心配無用。多様な楽器を駆使したドラマティックな音の展開、音の構成の多様さに心を奪われる思いでした。信頼を交わす指揮者との良い雰囲気での演奏。珍しい楽器も多く。打楽器の奏者だけでも5人、それぞれが幾種かの楽器を担当していました。
さすがアメリカのオーケストラ、女性演奏家も断然多い。しかも女性に不向きではというような楽器にも挑戦している。そして、日本のオーケストラの聴衆は、男性が多い。今日は7割近くが男性、それも比較的若い世代ではないでしょうか。若い聴衆にはきっと、他のことを我慢してこの切符を手に入れて居る方も沢山おられるのではないかと、オーケストラ好きはこの傾向に嬉しくなります。
良い日曜日でした。
写真は梅。香りに癒されます。
パリの展示会 Maison & Objet (メゾン・エ・オブエジェ)。  
1月から2月は、家庭用品を扱う業界では各国で展示会が開かれ多忙です。
私も例年のパリの展示会Maison & Objetに参加してきました。今日はその一角をお知らせしたいと思います。今回は、チェリーテラスはsozo_comのブース*にて自社開発商品の出展者でもありますが、その他の仕事も多様です。クリステル、JARSなどの主要製造元との打ち合わせ、日本の取引先との現地での商談、また、ぜひチェリーテラス・代官山を中心にお客様にご紹介したい興味ある商品の発掘など。5日間のスケジュールはあっという間、最終日に会場から空港に向かうという、パリを横目に見ての日程になってしまいました。

パリの広大な展示会場はジャンル別に別れ、放射線状に各館が並び、アクセスも基本的には良くできています。キッチンやテーブルウエア中心の家庭用品の3号館。正面真ん中にクリステルのブースがあります。今回はブースもすっかり新しいデザインになり、人気を集めていました。このポジションがクリステルのフランスでの位置を物語っています。チェリーテラス製のパームハウス・ケトルも展示され、フランスで発売されていますよ。秋冬にはクリステル新商品のご紹介を検討しています。
CRISTELのブース。
ここはまるで銀座4丁目の交差点です。

輸入発売元になって、ようやく1年半を経過したJARS。おかげさまで、東洋的な感覚を備えた暖かい色使いと感触が、好感をもって日本市場にも受け入れていただけたように思います。この春の新色はぐっと明るくなりました。また、新作には花器が多くあり、花が沢山活けられて花屋さんのように愉しいブースになっていました。
JARSのブース。
親しみやすい、ほっとする場所です。
*sozo_comとは、日本国内の事業者が製造もしくは企画開発した生活関連製品(日用品)で、世界に発信しうるものを募集・選定して、世界的に有力な生活関連製品の欧州見本市において展示・販売促進を行う機関。今回は日本の企業総計22社が、sozo_comのブースにて製品を展示しました。