Vol.4
— 改行 —
この季節の銀杏並木を歩くと、あの金色のトスカーナの景色を思い出します。
— 改行 —
日本の紅葉は多彩で美しい。それに比べ、あの11月の景色は、黄色から薄茶色までのグラデーションのみ。見慣れぬ晩秋の景色は、なにか神秘的な感じさえして、目に焼き付いています。
— 改行 —
その景色の中のニポツァーノの古城、タイムスリップしたかのような風情でした。第二次世界大戦で破壊され、後に修復された1000年近く経つ建物と伺いました。
フレスコバルディ家所有の館の一つで、幾つかのぶどう畑とオリーブ畑の中にあります。
— 改行 —
その大きな暖炉のある食堂で、フレスコバルディさんにご馳走になった昼食。忘れられない味を知りました。暖炉でこんがり焼いたトスカーナの素朴なパン。にんにくをすりつけ、搾りたてのオリーブオイルをたっぷりと付けて食べるだけ。
— 改行 —
オリーブオイルは我が家の食生活になくてはならない味となりました。ところであの昼食、あとは何をいただいたかしら。
おいしさは、いつも思い出と一緒。心に残るおいしさは、決して星の数で計れる物でもなく、結構素朴な味が多いものです。このオリーブオイルもその一つです。
オリーブオイルは私達のカルチャーだ、と最上の味と品質を求めて止まないフレスコバルディのご家族に教えていただくことが多く、奥の深いこの食品を日本の皆様に役立てていただける努力をしなくては、と思う日々です。
オリーブオイルは私達のカルチャーだ、と最上の味と品質を求めて止まないフレスコバルディのご家族に教えていただくことが多く、奥の深いこの食品を日本の皆様に役立てていただける努力をしなくては、と思う日々です。
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