社長コラム(櫻通信)

社長コラム(櫻通信)

Vol.134
7月の調べ
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7月9日。
久しぶりのサントリーホール。コンサート前のひとときをカフェテラスでくつろぐ。仲良しの友人とこうして過ごすのは、本当に幸せな時間。
今夜のコンサートは、矢代秋雄さんのチェロ・コンチェルトを聴くのが目的。友人である矢代夫人に頂戴したチケットのお陰だ。若くして亡くなられた矢代さんの作品を聴くのは、貴重な体験なのだ。なお、この日のオーケストラは読売日本交響楽団だったが、指揮者も秀逸だった。若い女性指揮者、カタリーナ・ヴィンツォーさん!自然で明確な心に描く音楽を、楽団員と一緒に誰にでも届くひとつの形にまとめて創り上げて。まだ20代の彼女が、見事に創造した音楽は本当に素晴らしい。世の中には実にさまざまな仕事があるけれど、やはりオーケストラの指揮というのは特別だな!
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息子が芦ノ湖で見つけた孵化直後のオニヤンマ君。ヤゴも迫力です。
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夏の目黒川。桜の木がいい日陰を作ってくれるので、暑い日中でも川沿いの道は快適に歩けます。
7月17日。
良い週末を過ごすことができました!
日曜は友人が主催するサロンコンサート、entracte。安田正昭さんのピアノで、ベートーヴェンの6つのバガテル、ドビュッシーの前奏曲(第2集より)、フランツ・リストが編曲したベートーヴェンの交響曲第3番「英雄」。東京藝術大学からパリのエコール・ノルマルのピアノ科へ留学された安田さん。実力のある演奏者ならではの美しい音に、心が豊かになりました。

翌日の月曜日は、自由が丘の月瀬ホールで開催された「松本望と若き仲間たち vol.4」へ伺いました。松本望さんのピアノ、辻愛結実さんのヴァイオリンによるフォーレのソナタ、松本さんと泉優志さんのチェロによるメンデルスゾーンのソナタ、そして最後は3人のピアノでシューマンのピアノ3重奏曲第2番。若々しい演奏は本当に魅力的でした。

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音楽を楽しんだ後に演奏家と交わるひとときは、シャンパンもひときわ美味しく感じます。entractは等々力、月瀬ホールは自由が丘と、徒歩で辿り着ける距離で宝物のような時間を享受できるこの幸せ、改めて感謝です。

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中目黒で、スイートピーのようなマメ科の野草を見かけました。なかなかかわいいでしょう?