ショップコラム

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Vol.4
山本益博さんによる「たまごかけごはんの会」を開催しました
11月の終わり、チェリーテラス・代官山では料理評論家・山本益博さんによる「たまごかけごはん」をテーマにした「マスヒロの食材塾」が開催されました。


炊きたてのごはんでおむすびを作って下さいました
日本人なら誰もが知っている白いごはんと卵で作るお馴染みのメニュー。それが益博さんの手にかかると目からウロコの新しいひと品に。
作り方は…新著「山本益博の厳選!取り寄せごはん」(青春出版社刊)を参考になさってください。
益博さんのお眼鏡にかなったとびきりの米、たまご、しょうゆが見事なのはもちろんですが、最も感動したのは炊きたてのごはんのおいしさと素晴らしさです。そして会場のみなさまのおいしいものをいただいた時の笑顔も、とても印象的でした。

— 改行 —

まずは米の研ぎ方を伝授くださいました。益博さんが真剣なら参加者のみなさんも真剣。お米を研いでいるだけなのに、何だか神聖な儀式を見ているかのようです。緊張感ただよう雰囲気の中、米は鍋に入れて火にかけられました。

— 改行 —

当日はクリステルの鍋にガラスの蓋を組み合わせて使ったのですが、それが大正解。ガラスの蓋を通して、お米からご飯に炊き上がっていく様子が手に取るようによくわかるのです。みな童心にかえって、へえーご飯ってこんなふうに炊けていくのねと感心しきり。これって大人の食育?なんて思っているうちに、いい香りと立ちこめる湯気が。場は和やかなムードになり、みなさんの期待は高まります。そして沸騰してから12分、ごはんの炊きあがり。益博さん流にごはんは蒸らさずに、すぐに鍋のふたを開けて。すると湯気を放っていい香りが会場中に立ちこめます。ごはんは一粒一粒立っていてみずみずしく輝いています。
おいしそうの大歓声!

そしてごはんが炊けたら、仕上げにひと味違う「たまごかけごはん」に仕上げます。少しだけお教えしますと、なんと卵は生ではなく、クリステル・ノンスティックフライパンで白身のみを焼くのです。決してくっつかせたり焦がしたりしてはいけません。会場のみなさんは益博さんの手元に注目。……きれいにやわらかくふんわりと焼けました(心の中でクリステル、ブラボーと、私)。火を軽く入れることでより白身の甘さとおいしさが味わえるような気がしました。最後に黄身とともに炊きたてごはんにかければできあがり。もちろん同じテーブルを囲むだれもが満足、おいしい!との声。ちなみに当日は、オリーブオイルフレスコバルディ・ラウデミオの季節野菜の蒸し煮、バルサモ・ビアンコのれんこんの酢の物をチェリーテラスではご紹介しました。シンプルな食事とのよい取り合わせと好評でした。
益博さんが一つ一つ作って下さった「たまごかけごはん」。

益博さんおすすめの豆腐。ラウデミオと塩をかけて食べると絶品でした!
益博さんはおっしゃいます。おいしいものを食べるより、ものをおいしく食べたいと。食べ物の本当のおいしさを知ると、自然や生産者への感謝の気持ちと食材への敬意がわいてくるそうです。そして、みんなで食卓を囲んで食べながらおいしさを分かち合うことで幸福が生まれ人の絆が深まっていくともおっしゃっていました。当日の会場はまさにその通りでした。みな同じ思いでごはんの炊けていく様子を見守って、味わって、幸せな気持ちになっていたように思います。
スタッフのひとりとしてこの場に参加できたことをとても幸せに思いました。そして、これからも調理器具や食品を取り扱う立場の者として、ご愛用者のみなさまの幸せな場面のお手伝いをすこしでもできれば幸いです。
森田いずみ