社長コラム(櫻通信)

社長コラム(櫻通信)

Vol.2
私の朝食
またかと、私の周りの人には言われそうな話題です。ここでも、思わず話したくなってしまう悪癖がむらむらと。書き出してしまいました。

我が家の朝食の主役は、この15年ほど定番で登場するフレッシュミックス、食べる青汁です。我が家ではこれを健康の素と信じて、一年360日位は食べています。作り方は簡単。緑黄色野菜と果物を合わせて10種類ほど、良く洗い、粗々に刻み、レモンなど柑橘類の絞り汁を加え、筒型容器に入れ、バーミックス(ミンサー)でガーッとつぶすだけ。つぶし具合は好み次第ですが、あっというまにピューレ状態になります。
一番手間なことは、野菜の準備かもしれません。毎日食べるものゆえ、出来るだけ安心な野菜を揃えることを心がけ、きれいに洗い、保存に向く容器に入れ、冷蔵庫で保存しています。従って、朝は、野菜に関しては洗う必要なしを原則にしています。
おいしい青汁、フレッシュミックス

故阿部なを先生は、晩年、毎朝バーミックスで青汁を作り続けられました
このレシピは、NHK「きょうの料理」などで長年活躍された、料理研究家の故阿部なを先生に教えていただきました。私達の年代の方にはきっと懐かしいお名前でしょう。ある日、「井手さん、あんたはバーミックスの元祖でしょ、これを続けてごらんなさい。きっと、いいことがある」、と教えられ、早速、おそるおそる試してみました。それが想像よりもかなりおいしい。なによりも実践者の阿部さんの魅力に圧倒され、日頃は三日坊主の私も続けました。80才を過ぎてなお、凛としておきれいで、このような方のおっしゃること、あやかれるものなら・・・と。もちろん先生とはもともとの持ち点が違い、心構えも違い、当然効果も違うのですが、体調はおかげさまで順調です。このずぼらな私を引っ張ってくださったことに感謝しています。

阿部さんは、50歳を過ぎても多忙に仕事をされ、お疲れの出ることがあり、ご自分の健康の為にいろいろと工夫をされてこのような食べ物を考案なさったのです。そして、以降30年以上にわたって召し上がっていたと伺いました。始めは、すり鉢ですりつぶし、その後はミキサーを。バーミックスは、仲良しの辰巳芳子先生のご推薦で、三越で購入されたそうです。おそらく、阿部先生は、バーミックスをこの先生の青汁にのみ使われたのではないかしら。でも、十分!朝一番の仕事として、毎朝欠かさず使ってくださり、例年、玉川温泉に行かれる時も本体とつぶすアタッチメント、ミンサーを持参されたご様子。ご自分の健康の維持に、この道具を活かして毎日使ってくださった。そう考えるだけで、嬉しくなります。
緑黄色野菜や果物の栄養はもとより、繊維質もたっぷり。先生から伺った通り、毎日続けていると、尾篭な話しながら、便秘などからは縁遠くなります。
一日に必要な野菜をまず朝食に摂取できることは、とりあえず安心。外食がちな生活のいい応援になります。
材料は旬の葉野菜と果物をそれぞれ2〜3種類組み合わせます
バーミックスでつぶし混ぜるだけ。なめらかに、野菜と果物が混ざり合います
今では飲料はもとより、サプリメントにも盛んに登場する青汁。私たちは、阿部先生伝授のこの青汁を「フレッシュミックス」と名付けて、この15年程、お客様に是非続けていただきたい一押しレシピにしています。
その後、フレスコバルディ・ラウデミオというオリーブオイルを輸入し始め、緑黄色野菜のベータカロテンは脂溶性であり、良質な油分と一緒にとることが大切と教えていただきました。我が家は、フレッシュミックスに毎朝たっぷりとオリーブオイルをかけるのが習慣。皆様にもお勧めしています。

— 改行 —

外国に行く時も、阿部先生のスタイルで、ミンサー付きバーミックスを持参して作るのが日常でした。季節によって、場所によって、使用する野菜も果物も異なります。それがまた面白い。
それぞれの特長を活かし、分量や組み合わせを考えます。例えば、味の強い、栄養もたっぷりありそうな、野生味のある自家製の野菜には、できるだけ淡泊な野菜を組み合せたり、果物も甘さの強い時期には、酸味の強い他の果物を混ぜて・・・など。

— 改行 —

最近、ウィーン国立歌劇場の引っ越し公演を久しぶりに聞きました。あのウィーンのハーモニーの美しさは私には心地良さの極みに思えます。
味にもハーモニーが大切。突出した味の魅力もありますが、特にフレッシュミックスは、それぞれの素材のハーモニーの良さが口になじみます。自分の好みを活かしたおいしい味のハーモニーを楽しみたいと思います。