道具と食のコラム

道具と食のコラム

Vol.101
pepe39さんの料理撮影ワークショップ開催
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 おしゃれなスタイリングにセンス抜群の写真で、Instagramで大人気のpepeさんによる、「食べる人が楽しくなる食卓」料理撮影講座第二弾が12月2日、チェリーテラス・代官山で開催されました。
テーマは、今年の流行語にもなった「インスタ映え」。毎回、pepeさんご自身の体験を基に幅広いアドバイスをいただけると、毎回、申し込み募集開始とともにあっという間に満席になる人気のワークショップです。この内容を一部ご紹介しましょう。

ぺぺさん自ら、「食べる人が、楽しくなる食卓を作りたい」を毎日心がけていらっしゃるとのこと。今回教えていただいたメニューは、クリステルでとろとろに煮込んだチキンフリカッセ、バーミックスでなめらかに仕上げたマッシュポテト。手軽に作れる、pepeさんとっておきのおいしいレシピですが、このワークショップは「インスタ映え」がテーマです。フリカッセのソースが白く仕上がるよう、玉ねぎは焦がさない、鶏肉にも焼き目を付けないなど、ふだんの料理とは違う注意が細かく入ります。

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手早く料理を仕上げたら盛りつけです。盛りつける器は、日頃からpepeさんにご愛用いただいているフランスの陶磁器Jars。今回は新発売のシリーズReflets de Maguelone(リフレ・ド・マグローヌ)のパディソンを選ばれました。パディソンの薄いピンク色に合わせて、マッシュポテトもビーツでピンクに色づけます。

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写真を盛りつけるときには、パセリをふったり、飾りの野菜を入れたりと、料理に色を入れたくなってしまいがちです。
でもペペさん曰く、
「撮影する料理はなるべく色を使わないこと。3色以内におさえるのがおすすめです。最初はちょっと色寂しい気がするかもしれませんが、実際に撮ってみるとセンスのよい写真になっていることに驚くはず」と。

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pepeさんの今回の作品。チキンのフリカッセとビーツ色のマッシュポテト

そして大切なのは構図。アシンメトリーにすることと、余白を作ることがポイントとpepeさん。いわゆる「日の丸」のように、真ん中に被写体を持ってくるのではなく、左右非対称のアシンメトリーな構図にすることと、画面の中に余白を作ることで、ぐっとプロっぽい仕上がりになるとのこと。

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さらに「光」と「影」を意識すること。左から光が入っている写真は美しく見えるそうです。光の方向を意識し、影も生かします。ただし影の中に被写体が入ってしまわないようにすることが鉄則だそうです。

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第1回めのワークショップのpepeさんの作品

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これらのポイントをもとに、ご参加者のみなさまも実際に撮影にトライしていただきました。器選びから、料理の盛りつけ、セッティング、それぞれのタイミングで、pepeさんが一人一人にアドバイスしてくださいます。真剣そのものながら、初対面同士とは思えないほど和気あいあいとした雰囲気で、時間のすぎるのもあっというま。最後にpepeさんに、撮影した写真について講評していただきました。
⇒当日のご参加者のみなさまの作品はこちらから
いずれも力作で、pepeさんのご指導の効果がさっそく表れていますね。

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pepeさんお忙しいなか、貴重な機会をいただきありがとうございました。次回もどうぞよろしくお願いいたします!