道具と食のコラム

野菜や果物をしっかり摂るとお通じがよくなると言われますね。
食事摂取基準では男性は一日に20g以上、女性は18g以上摂りましょうと設定されています。実際には15gも満たない状況。そして今回は子供にも基準値が設けられました。便秘気味の子供が多いということですね。
食物繊維というとどうしても「お通じ」と連想しますが、心疾患の予防にも食物繊維は重要。食物繊維をしっかり摂っている人はリスクが下がるとい言われています。
では今回のテーマ「幸せ」と食物繊維はどんな関係があるのでしょうか。

昔の諺に「腑に落ちる」「ハラを決める」「ハラを据えて掛かる」「ハラを割って話す」「腸が煮えくりかえる」「断腸の思い」「腹をさぐる」…
これらをみると、決断をしたり、相手の気持ちを知る、自分の感情といった「ココロ」と関係がある言葉に「お腹」の文字が使用されています。つまり「ココロ」と「お腹の調子」は関係しているということから使われたのでしょう。

実際に私たちが「やる気」であったり「幸せ」と感じるには「ドーパミン」「セロトニン」「ノルアトレナリン」といった脳内物質が関係しています。この物質、実はお腹の中で作られるのです。さらにお腹の中が蠕動運動をしている時に。蠕動運動というのは、お腹がちゃんと動いて活動をしている状態です。いいかえるとお通じが出ないといった状況は蠕動運動ができていないということですね。つまり便秘はお肌の調子や体にとって不要なものが外に出ないといったトラブルの他に、幸せ感を感じられるかどうかまで関係してきます。

あと5g、スムージーで不足している食物繊維を摂りませんか。
今月のおすすめは「グレープフルーツ、アボカド、クレソン、はちみつのスムージー」です。このスムージーには食物繊維が3.3g（一人分230ccあたり）含まれます。ビタミンCの豊富なグレープフルーツと、βカロチンやカリウムや、カルシウム、葉酸の豊富な旬のクレソン、食物繊維が豊富でカリウムやビタミンE、不飽和脂肪酸も多く含まれるアボカドを組み合わせたスムージーです。ぜひお試しください。