道具と食のコラム

道具と食のコラム

Vol.78
10月の声をきくと急に秋の空気にかわりましたね。
— 改行 —

今月のスムージーは「にんじん、オレンジ、洋梨のスムージー」です。
フルーツの甘みで、にんじんが苦手な方もおいしく頂けます。
にんじんのβ-カロテン、オレンジのカロテノイドやポリフェノール、ビタミンCなどの働きにより、体内で増えすぎた活性酸素を除去する抗酸化作用のあるスムージーです。
また、洋梨にはアスパラギン酸も含まれるので、疲労回復にもおすすめです。スムージーにすると洋梨の滑らかな食感もお楽しみいただけます。

暑い夏は紫外線から身を守るために、野菜の色を摂ることをおすすめしました。
これからの季節は、やはり風邪やインフルエンザなどのウィルスから身を守ることが大きなテーマになりますね。風邪やインフルエンザから身を守るチカラを免疫力といいます。免疫は学習して記憶することが特徴。一度罹った病気は身体が記憶をしており、次にそのウィルスや病原菌が入って来た時は素早く対応します。「抗原抗体反応」という免疫の一つの働き。これを利用したのが、予防注射です。インフルエンザは軽いウィルスを身体に入れて記憶させて、本当のウィルスが入って来たときは素早く戦うという仕組みです。ではなぜ風邪は何度も罹ってしまうのでしょうか。風邪ウィルスは数百種類あるといわれ、さらにウィルスも進化していくので、毎回新しいウィルスに罹っているといってもよいでしょう。
風邪やウィルスから身を守るには「喉や鼻の粘膜を守る」というのが、最初の防御機能。こちらはカロテンにこのような機能があります。かぼちゃや人参、ほうれん草といった、冬野菜にはカロテンが多く含まれています。カロテンは油と一緒に摂ると吸収がよくなります。スムージーに小さじ1の良質なオリーブ油やアマニ油を入れることをおすすめします。
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今月は免疫力のお話。カロテン以外にも免疫力を高める旬の野菜に「きのこ」があります。きのこはβグルカンとよばれる成分が免疫力を高める機能があります。βグルカンは水溶性の成分。茹でるとゆで汁に多くでてしまいます。そんなときは茹で汁こと召し上がることがポイント。きのこを茹でた後、バーミックスでペーストにします。その後牛乳や豆乳を加えれば洋風のポタージュスープに。だし汁を加えて、隠し味に味噌を加えると、和風のスープに。きのこはさらに食物繊維が多く含まれています。お腹を整えることは免疫力にも重要なキーポイント。免疫力は白血球と腸内環境によって決まります。食物繊維は腸内環境を整えることに重要な栄養成分です。
秋は色々にきのこが出回ります。少し寒くなった夜には、スープが身体も心も温めます。
バーミックスで手軽にスープができます。きのこの組み合わせを楽しみながら、スープを作ってみませんか。
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きのこのポタージュ
(デザイナーフーズ株式会社)