道具と食のコラム

道具と食のコラム

Vol.76
日焼けをした後の肌に…  9月のスムージー  
— 改行 —
暑い夏もひと段落しましたね。夏は紫外線も強く、UVケアをしていたにもかかわらず、お肌がこんがり小麦色という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今月のおすすめのスムージーは、「ブロッコリースプラウトのスムージー」と「旬のピンクスムージー」です。

「ブロッコリースプラウトのスムージー」は、たっぷりのスプラウトと、キウイ、パインをバーミックスでなめらかにつぶし混ぜます。スプラウトの辛みも、キウイとパインの甘みが加わることですっきりとおいしくいただけます。スプラウトに含まれるβカロテンやビタミンE、キウイのビタミンCや、ビタミンCなどの働きにより、活性酸素を除去する抗酸化力が期待できます。さらにスプラウトに含まれるスルフォロファンの優れた抗酸化力も注目されています。

0901_dougu01

0901_dougu03

「旬のピンクスムージー」は、和梨、イチジク、ゴールドキウイ、レモンと旬の果物をおいしくいただけるスムージーです。キウイに多く含まれるビタミンCとビタミンEにより、細胞のダメージに関わる増えすぎた活性酸素を除去する抗酸化作用があります。

0901_dougu02

0901_dougu04
なぜ日焼けをすると肌の色が黒くなるのでしょうか。紫外線が肌の奥にある「メラノサイト」に届くと、チロシナーゼ活性酵素を作り、メラノサイトにあるチロシンと一緒になって、「メラニン色素」を作り出します。このメラニン色素が、肌を黒くするのです。実はメラニン色素は肌を紫外線から守る為に作られたもので、肌が黒ければ、紫外線が反射されて皮膚の奥には到達しにくくなるからです。この反応は紫外線を浴びてから12~24時間後におきることもわかっています。肌の色が黒くなるのって実は紫外線から守る防衛反応だったのです。

— 改行 —

しかしいつまでも黒い肌というのは気になるもの。一度できたメラノサイトやメラニン色素は、皮膚のターンオーバー(新陳代謝)により、表皮へ押し出され、やがて角質となって肌から剥がれ落ちてしまいます。しかし、ターンオーバーが正常に働かないと、肌の色が次第に黒く、濃くなっていってしまいます。ターンオーバーが正常に機能するような生活習慣も大事ですね。そして日焼けは肌老化の原因にも。肌のハリや弾力を作るコラーゲンを壊したり、シワやたるみを引き起こします。

— 改行 —
— 改行 —

紫外線からのダメージ、実は活性酸素が関係をしています。一重項酸素と呼ばれる活性酸素は紫外線を浴びた時に発生する活性酸素で、肌老化と大きく関係しています。この一重項酸素から肌を守るには、抗酸化力のある食べ物がおススメ。ビタミンAとCとEを組み合わせると最強の抗酸化パワーとなります。ビタミンAは色の濃い野菜や果物に多く含まれています。ビタミンCは新鮮な野菜や果物であればほとんど含まれていまね。そしてビタミンEはアーモンドやくるみやごまといったナッツ類、そして油にも含まれています。新鮮な野菜や果物をスムージーに。そして少しオリーブ油やオメガ3のアマニ油などを加えると吸収もよくなり、まさにビタミンACE(エース)のスペシャルスムジーになります。更に日焼けの後によいとっておきの「色」があります。

それは「赤」「オレンジ」「黄」。栄養素でいうと「カロテノイド」という色素になります。
夏の赤、オレンジ、黄色といえば何を思い浮かべますか?
トマト、すいか、ルビー種のグレープフルーツ、赤肉のメロンは全てリコペンという色素。リコペンといえば「トマト」というイメージがあるのですが、トマト以外の野菜や果物にもしっかりと含まれているのです。マンゴーやパパイヤ、黄色のキウイフルーツもおすすめ。身近なオレンジやレモンも良いですね。今月のスムージーをご参考にしながら、ぜひ色々なアイデアでスペシャルスムージーを楽しんでみましょう。
0831_dougu02

(デザイナーフーズ株式会社)