社長コラム(櫻通信)

社長コラム(櫻通信)

Vol.26
初めての盛岡で、こんな感動を。
其の1;野村胡堂・あらえびす記念館でのコンサートで。
車窓に連なる豊かな水田風景。田植えを終えたばかりのきれいな水田には心が和みます。水田に調和する家並みにも豊かさが見受けられ、屋根は入母屋造りが多く感じます。防風林の作り方も整然としている所が多いのでは。さて、こんな風景の中にもちょこちょこと休耕田を見ると、少しいらだってしまいます。農業政策には疎いものの、この国の食料自給率はこのままでは哀れです。
さて、盛岡来訪の目的は、素晴らしいコンサートにお誘いを受けた為でした。
盛岡市南部にある紫波町の野村胡堂(あらえびす)氏の記念館で、ロンドン在住のピアニスト・小川典子さんに、菅野由弘さんが作曲された、南部鈴のための「光の粒子」他の演奏、最後はショパン年にちなむピアノ・ソナタ第2番「葬送行進曲つき」でした。夕暮れ時、ホールの外に広がる、はるかに奥羽山脈、北上川を臨む景色と演奏に心地よい時間を頂きました。夕食は、胡堂記念館長の甥御様宅での手作りのお料理でした。ソニーの井深氏が昔受けられた支援への返礼に贈られたソニーの株式を、胡堂氏が社会に還元されて、奨学金やこうした文化の発信地の誕生となったと伺い、改めて感動しました。

其の2;盛岡、川徳百貨店の売り場で。
盛岡には、昼に着いて、翌早朝の出発というスケジュール。わずかな時間ではありましたが、市内の川徳百貨店に行きました。日頃弊社製品がお世話になっている売り場を拝見したいと尋ねて、素晴らしい出会いができました。この写真を見て下さい!この27年来、バーミックスを中心に全国の百貨店でお世話なっていますが、初めての経験です!スタッフの方が、バーミックスのスライシーとオールラウンドボウルズのいいところを手書きで、ご自分の使用体験も入れてお客様に伝えて下さっていたのです。商品の展示の状況も申し分なく、感謝の気持ちで一杯になりました。
使ってみた感想が一番!

受賞の喜び!
盛岡市は、ご承知のように、宮沢賢治や石川啄木、新渡戸稲造、原敬、米内光政など優れた方々の出身地ですが、他ではあまり聞かない盛岡市先人記念館という施設があり、資料を公開されているとのこと。文化を大切に残し、育てている土地柄なのでしょう。私には、このような文化の背景が、気持ちを手書きのPOPに表現して下さったスタッフの方にも通じるような気がします。

6月にはこんなコンサートなどが楽しい思い出に加わりました。その中から。

— 改行 —

其の1;5/31でしたが、エサ・ペッカ・サロネンとフィルハーモニア管弦楽団を聴きました。ムソルグスキー「禿げ山の一夜」、バルトーク組曲「中国の不思議な役人」、ベルリオーズ「幻想交響曲」。これは何だろう。猛烈なスピードと響きなのに、なんとしっくり来る演奏。特に「中国の不思議な役人」は、今迄聴いたことのない曲に聴こえ、のめり込むような気分になりました。

— 改行 —

其の2;クリスチャン・ツィメルマンのピアノ。オール・ショパンプログラムには、ソナタの第2番も入っていました。数日前に盛岡で聴き、演奏家それぞれの違いがわかり、余計に心に残ります。コンサートを大切にして、細部まで自分でプロデュースを心がけ,その時間を、聴衆との(engagement)一致を,音楽の目的にしているように見えます。だから、行かなくては。会場に!

上:畑の豌豆,皮を向いたら、根が出ていました。
下:3週間で、こんなに成長。明日とってください。

これは?屋上のごぼうの葉です。大きいでしょ?
其の3;元JUDY & MARYの YUKIちゃんのコンサート。オーチャードホールで初めてYUKIちゃんのコンサートを聴きました。友人に紹介されて初めて会ったYUKIちゃんは、まじめで、礼儀正しい気持ちのよい人でした。ご主人も本当に良い方。しかし、おばあさんは彼女の歌を聴いた事がないのです。先月、YUKIちゃんから「櫻子さんのことをイメージして歌った曲を入れたから聴いて」と新曲のCDを頂き、コンサートにも呼んで下さったのです。ポップスとは何者なのか。2時間を一人で、自曲で歌い継ぐ素晴らしいエネルギー。それこそ、聴衆と一体の動きと感動。これからも聴きに行きます!
— 改行 —

其の4;ハワイアンのライブ。大学のクラスの友人が早稲田出身の方々と組むバンド。なんでも聴いてみたい、とライブハウスに出かけました。うーん、平均年齢は立派なものです。が、楽しい熱気と、ハワイアンもウエスタンもなんでもござれの上手さに感心。ここも本当に演奏する人とその他の人々は一緒に盛り上がっています。
これが、今の楽しみ方なのですね。