社長コラム(櫻通信)

社長コラム(櫻通信)

Vol.21
師走!気がつけば12月も後半に。
師走? こんなはずではなかった。気がつけば12月も後半に。さあ、大変、今日はため込んだ、いえ、忘れかけた記憶を呼び戻してコラムに!

今朝の田園調布の銀杏並木。70年以上見慣れた秋の景色。

クリスマスの飾り
母の住むホームでは毎週園芸の時間があります。96歳の彼女にとってもとても楽しみな時になっています。プログラムをなんと上手に設定してくださっていることかと感心します。種蒔きをして、花が咲けば、押し花にして、押し花が仕上がると、はがきや工作に使い、実を摘み、また種蒔きをすることも。
さて、今回もとても素敵なものが出来ました。押し葉をあしらったランプとクリスマスの飾りです。
— 改行 —

週末は好物を持って訪ね、一緒に時間を過ごします。持参するものは、もう、あまり健康食にこだわらず、好きだった食べ物を食べて貰う事にしています。クリームスープも野菜をこってりとバターで炒め、滑らかにつぶし、生クリームも入れます。日常はオリーブオイルで炒め,牛乳少々加える程度ですが。マッシュポテトも大好き、これにもバターの香りがたっぷり、生クリームも少々。お食後も、冷凍してあるスポンジケーキを小さく切って残りの生クリームに和三盆を加え、ぱっと泡立て一緒にして容器へ。毎週金曜日には久しぶりで生クリームを買います。30分位でこれ位は、用意出来るのもバーミックスのおかげかな。

ママの作ったランプとクリスマスの飾り
その母から、先週末、写真(右上)のランプとクリスマス飾りを「貴女にあげる」、と貰いました。家に帰って急いで飾りました。なかなかいいでしょ。また、園芸の先生から、「お上手ですね。免許皆伝を差し上げましょう」と言っていただいたけれど、こう言ってお断りしたのよ、「結構です。お金が掛かりますでしょ」と。ママは健在だな。

球根のろうそくとにんじん 気に入っている可愛い物2点。
ショップで売っている球根のろうそくも形が可愛いいです!にんじんのへたに出た芽も可愛いです!

内村鑑三銅像 上海旧日本疎開に。
上海
11月に上海の見本市に行きました。来年には、オリンピック後の北京と同様にいきなり青空が広がる日も来るのでしょうか。今はどんよりとした空の毎日でした。この街は,私にとっては祖父母の代から縁の深い所です。今回は、見本市と市場の見学に加えて、ざっと古い上海、新しい上海の概要を見るに留まりましたが、いつか、祖父の住んだ家などゆっくり見にいくつもりです。今で言う国際公務員として一生を過ごした祖父は、自宅の時間の大半が読書。葉巻の香りの中で、ひたすら読書三昧。それも大半が英文の詩集などでした。
上海で、とても懐かしく見たのはこの内村鑑三さんの銅像。祖父にとって、直に接し、尊敬してやまない思想的な師であったのでしょう。わずかな交友録もほとんどが内村鑑三さんを巡る方々だったように思います。
内村鑑三さんの思想は私には未知の世界なのですが、一日一生、毎日を悔いなく生きる、何も残さずとも、まっすぐに生きる人生そのものに価値がある、と分かりやすく述べられたように聞きました。もう少し、私も深くその思想を学んでみようと思います。

歌舞伎座 
誕生日祝いに娘が歌舞伎座に招待してくれました。久しぶりに桟敷でいただくお弁当も楽しく、歌舞伎っておもしろいなあ、と感心ひとしきり。男女を問わず若い客層も多いですね。さあ、来年に迫った立て替え後の様子を考えると一抹の不安も感じてしまいます。立て替え前には出来るだけ来たい,やっぱりこの雰囲気も名残惜しいから、というのが私達の気持ちです。最近高層化される文化価値の高い古い建物で、ファサードを残しての建て替えが盛んですが、まあ、うまく取り入れていると思える場合はほっとするものの、なんとかもう少し工夫した立て替えはないのかしらと、首をひねることも。良い形に残される事を切に望みたいものですね。
歌舞伎座さよなら公演

(写真左)我が家に着くと、門扉の上に櫻の葉が。 (写真右) 雨上がりの階段の落ち葉。