社長コラム(櫻通信)

社長コラム(櫻通信)

Vol.96
今年の櫻は長く楽しめました

毎年この時期は、我が家の花見の会の日取りを何時にしたらよいかと開花時期にはらはらと気をもみつつ悩みます。ちょっと大変かなとも思いますが、楽しみにしていると話して下さる方々のお顔を思い浮かべると、恒例の会は大切にしたいもの。
其の昔、私の名前にちなんで祖母が沢山植えてくれた櫻は、残念ながらお隣の借景になっていますが、現在、我が家で見事に開花してくれるのは、子供達の入学記念に小学校で頂いた木々です。
こうして長く皆で楽しめる櫻にある暖かい背景に感謝し、これからも毎年の花を多くの方々と楽しめる事を願っています。
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子供が小学校に入学してからウン十年。桜も立派になるものです(笑)

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醍醐寺。左:苔の間にそれはそれは小さなキノコが!右:瓦屋根の隙間から生えた野草もまたかわいいものです

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原谷苑は圧巻。枝垂桜や八重桜の季節にも訪れてみたいなあ
また、この春は娘の贈り物で、吉野、奈良、京都を巡る櫻の旅を楽しみました。
名所の櫻は幾度か訪れてもいますが、奈良、京都は本当に見頃でした(吉野は開花前で残念でした!)。なかでも今回素晴らしい体験をさせてもらったのが、原谷苑の櫻です。なかなか訪問出来ない少しはずれにありましたが、ご自宅も一角にある櫻の苑でした。
花と紅葉の季節だけ開放されるという苑には、この時期に訪れた方々が心地良く櫻を楽しめる工夫がありました。普通はそこ迄考えられてはいないように思うのですが、櫻の開花時期に一斉に花咲く花の灌木、雪柳、レンギョウ、ぼけ、ミツバツツジなどが一緒に植え込まれ、櫻の下の花園も堪能することができたのです。
素敵なご配慮に感じ入り楽しみました。

多くの外国の方々がこの時期を目指して集まってくださる日本各地で、櫻を楽しめる私達。
あちらこちらの並木にしても、櫻を愛でる文化は自然がくれたお恵みだけではなく、必ずと言っていいほど人が作った人の為の文化なのだな、と改めて感じ入りました。
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台湾からの旅行客のお二人。着物も桜もよくお似合い!