社長コラム(櫻通信)

社長コラム(櫻通信)

Vol.80
2月の思い出
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梅の香り。
この時期の楽しみ、その一つは梅の香りです。
道すがら、気品のある馥郁とした香りに誘われ、思わず、遠回りをして歩いているのに気が付きます。
そして、更に気が付きます。ああ、大変!2月が終わってしまった。

2月には、3日間のヨーロッパ出張をしました。1月は国内の仕事を優先して出張を取りやめたのですが、2月はやはり行こうということになりました。忙がしかったけれど行ってよかったね、と帰りの機中で副社長と嬉しく話し合いました。必要な打ち合わせ内容もさることながら、30年以上、20年以上と輸入元をしている各社とのコミュニケーションでも、やはり毎日のようにやり取りするメール、電話だけでは理解は本当には深くなりません。長年の友人達と会えば家族にあったような懐かしい思いと共に、良い理解を深めて行けるのだと実感します。
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蔦屋書店にて 小さな春をみつけて

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パリにて  左:マルシェのチーズ屋さん 分かり易い      右:マルシェの魚、かわいいいなぁ
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上:蟻もごちそう
下:このひとひらはシジミの身
ノーマ(NOMA)のお料理。
あのデンマーク・コペンハーゲンで話題のレストラン、ノーマが東京に。この歳だから、今しかないかな、とマンダリンオリエンタルのお食事に参加しました。15皿のお料理はボタン海老の一皿から始まりました。氷の上に触覚の動きが見える海老、その上の黒い粒こしょうみたいなのは?・・・蟻でした。自ら蟻を採取し、蟻の酸味を料理のアクセントにされたのです(柑橘類の少ないデンマークでならではのアイディアですね)。
日本の料理、食材に魅せられて、ウェイティングリストに何万人もの名前が並ぶお店を3ヶ月も閉め、スタッフ全員を連れて、来日。最初は全国行脚されて食材探し、そして1ヶ月半の東京での開店。設えも日本の物を使い、厳選した食材に思い切った発想と調理方法。
なによりも、私には壮大なオーケストラ、いえオペラかしら。ダイナミックで緻密な構成力と表現に心を奪われました。こよなく贅沢な1日でした。

修善寺の温泉。
昨日の新聞に河津桜が満開の写真が載っていました。2月の初め、家族で久しぶりの修善寺に行きました。息子夫婦が気に入っているオーベルジュに誘ってもらいました。山間の谷川に面した静かな美しい景色,建築も控えめな心地よい作りでとても気にいりました。なにが一番といえば、お部屋の前の広いウッドデッキに作られた温泉。いつでも静かに山とせせらぎを目にしながらの気持ち良さは素晴らしい。お食事は地の食材を活かした綺麗でおいしいお料理でした。びっくりしたのは、お野菜のサラダ。60種の食材が、生をスライスして、かりっと揚げて、マリネして、と工夫をこらして盛りあわされていました。
クリエーターの世界はいいですね。
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心地よいお風呂

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左上:猿楽塚の梅          中央上と中:はじめてのいちご狩り左  右上:60種の食材のサラダ
左中と下:わさび丼に挑戦!     中央下:伊豆の渓谷          右下:雪道をひとり
左下:河津桜 咲き初めの一輪
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分かります?
孫達にサンタさんが下さった車掌さんの帽子
マイヨーの白鳥の湖
才気あふれる現代の「白鳥の湖」、ジャン・クリストフ・マイヨーが率いるモンテカルロ・バレエ団の公演を見ました。少し前にこの公演を観たら、どのように受け取っているか。自分でも今のようにいいな、素晴らしいなと思えるか自信はありません。
バレエファンならばだれもが古典の「白鳥の湖」を本当に美しい世界として認識している。その世界にこれほど大胆にそして緻密に大きな新しい解釈と表現をする事は、勇気ある取り組みだと思います。
なんだか、現代に生き、そしてこの公演を見た歓びが大きなものに思えて来ました。
伊勢丹が変わる!
また伊勢丹が変わります。3月4日に私共がお世話になっている伊勢丹の家庭用品売り場がリニューアルされるのす。キッチン用品の売場には真ん中にキッチンが出来、お料理教室やデモンストレーションでは美味しいお料理を召上がって頂けるそうです。私達も新しい場を精一杯活かして行きたいと思っています。物から事へ。
楽しみです。