社長コラム(櫻通信)

社長コラム(櫻通信)

Vol.54
みんなの夏休み、そして秋の支度へ
— 改行 —

世界バレエフェスティバル、36年の軌跡
3年に一度、楽しみに長年観て来たこの祭典、なんと今年は13回目でした。世界のトップダンサー達30人以上が短い1ステージ(一部2ステージの方も)のために東京に集ってくれる。たしかに、大きな演目を観る楽しみ方はとは違うのですが、なんとも贅沢な、はしゃいだ気分になります。今年も、A,Bのプログラムにハイライトのガラがありました。これに東京バレエ団が共演するドンキホーテ、ラ・バヤデールも加わりました。
36年間、アジアの国で世界バレエフェスティバルがこうして続いて来たということは希有な事実でしょう。なにがこの継続を支えたのか。日本舞台芸術振興会の専務理事、佐々木忠次さんのパッションとミッションのなせるところだったのだと思います。今は体調を崩され、会場にも来られていませんでしたが、ステージいっぱいに写されたプログラムの字幕には、はっきりと総監督・佐々木忠次のお名前があり、ご本人の、また支えておられるスタッフの方々のお気持ちを考え、思わず熱い思いになりました。
同じ仕事をするならば、自分の信ずる途を鍛え上げ、磨きあげながら継続できる幸せ、それも多くの人々に喜びを与えられる幸せは素晴らしい。毎回、「大入り」が続き、私までわくわくしました。
長年のお顔見知りの方からは、3年は長生きしなくては!とお声が掛かりました。
上:ヒルサイドに少し顔を出した秋空
下:晩夏の海

上:ある朝、イスラムの女性の頭が?
下: 猿楽塚を練り歩く不思議な人々
代官山アートストリート
8/20-26はDaikanyama Art Street、今週は旧山手通りが賑わいました(そういえば、チェリーテラスも年に一日のセールをしていました)。ヒルサイドテラス、蔦屋書店などでは、突然大胆なモダンアートのオブジェ、パフォーマンス等が出現し、気が許せません。窓の外を眺めて慌ててカメラ片手に走り出たり、見とれたり。忙しい週末になりました。今回の催しは、Not Authority, But Art.(常識に尻をむけろ)と元気です。
こうした企画は、この街、空間の魅力の一つです。
たとえばヒルサイドテラス。1500年前の塚が残り、青々と大樹の茂る緑を残し、オーナーのご一族は、理想とされるコンセプトを建築家・槙文彦氏に託して、30年間に渡って、10棟の低層のビルを継続的に立てられた由。お庭と複数のギャラリー、ホール、ライブラリーなど様々な施設で文化の催しが数多くあります。
(あのー、せっかくここに居るのに、PCから離れて、このような機会に充電しなくては!スタッフにももっと声を掛けよう)。明日の栄養です!

みんなの夏休み
昨夜は、ヤマハホールでチェコフィルの主席コントラバスとチェロの名手お二人を迎えて小林研一郎さんが主催される「みずなら音楽祭」にうかがいました。結果、開演前に飛び込み、終了後は代官山に飛び帰るということにはなりましたが、伺えてよかった。チェコフィルのお二人のふわぁーっと、混ざり合う音の美しさは、今も耳に残ります。また、会場でも感激。前の席にようやく就学した感じの小さな男の子がおかあさまと並んで聴いていました。終演後、思わず振り向いた彼に小さな拍手を送ってしまったのですが、その熱心に聴き入る様子が素敵でした。伺うと、ヴァイオリンを習っておられる由。良い時間をすでに持っている坊やですね。
小林研一郎さんの若い音楽家育成への情熱と、障害を持つ方々への愛情から生まれた蓼科高原で開かれる「みずなら音楽祭」。そのグループの優秀なメンバーの方達が昨夜は加わって、後半はシューベルトの「鱒」でした。
上:この花器、気に入って
下:お留守番には枯れない花

もう一人、夏休みをユニークに過ごす小学生のお話。スタッフの甥御さん、かずちゃん、(小学5年生)は、すでに魚をさばいた経験100回以上、添えたシソも自分で育てているとのこと。ご家族のお祝い事には魚河岸の仕入れから始まって腕をふるい、河岸では、「大きくなったらうちにおいで!」、とお声がかかるとか。
また、彼はサッカーのチームに所属して活躍中だそう。将来が楽しみですね。
かずちゃんが作った「鯛のお造り」!

これもアート、代官山名物ハリランの店先
コンドルズ!そして秋への支度
娘に誘われ、学ランがユニフォームのコンテンポラリー・ダンスカンパニー、コンドルズの公演「ノッキン オン ヘヴンズ ドア」を観てきました。
いいですね。
近藤良平さんのステージのプロデュースの仕方はユニークで魅力的。ご自身の柔軟なさらりとしたモダンな踊り、プロのダンサー、二足わらじのお仲間、皆さんが個性を活かしてステージに繰り広げる共有するコンセプトの表現と展開。
頭の中がすっきりとする楽しい一夜でした。
いくら嫌いではない仕事とはいえ、3冊の本の企画編集作業の同時進行はそれなりにちょっと大変でした。ヒルサイドにこもりがちです。本日、3冊目がとりあえず印刷会社へ入稿、ほっとしました。
私達もバーミックスと取り組んで30年。バーミックスの本の制作では嬉しい発見や感動を沢山いただきました。今回制作した本では、長年ご愛用くださっている22人の料理家、シェフの方々からそれぞれ3レシピずつ書き下ろしていただき、貴重な楽しいバーミックスとのエピソードなどを伺い纏めました。レシピ本だけではない、お人柄、お考えなどへ親しみを感じていただける本にしたいと願いました。10月1日から全国で販売する全てのバーミックスにお供して行きます。乞御期待、よろしくお願い致します。
もう一冊は、昨秋作ったクリステル用保温カバー、ホット・キルトの本。便利な調理性を発見しては、「ユーザーの皆様によく使っていただき、省エネにも貢献させなくては」と、レシピ本を作りました。
3冊目は新開発の陶器製のお鍋のガイドブックです。
秋にこの3冊が活躍してくれる事を楽しみにあとひと頑張りです。
すべては、制作チームの皆の素晴らしい協力のおかげです。