社長コラム(櫻通信)

社長コラム(櫻通信)

Vol.124
8月15日
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重い気持ちで迎えるこの日。今年は75年目になりました。
天皇陛下のお言葉を疎開先の家の庭に立って聴いていました。
疎開は3月の大空襲の後、急に実施。行き先は軽井沢の別荘ではなく、初めての土地の知人のお宅でした。足の不自由な祖母、父の若い妹、姉やさんと4人。山水のある綺麗なお庭のついた立派なお離れで約5ヶ月を過ごしました。地元の学校に通うと、なりふり、言葉遣い、着るもの、履く物、全てが問題の対象のようでしたが、今迄、いじめを経験無い私はあまり気にしていなかったと思います。

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そして、8月、はっきり覚えている6日、9日、15日の事。そして、個人的には一番仲良しだったまだ18歳の叔父の戦死、思いがけない母の死。7歳には重い夏でした。9月1日、最初に除隊した叔父が迎えに来てくれ、満員列車で東京に帰りました。マッカーサー元帥が厚木に飛来した事を叔父から聴いたのを覚えています。父は何故か海軍軍令部から突然ニュ−ギニアの最前線に潜水艦で送られ、その時は、生死も分からない状況。
帰宅した東京の家は無事、学校に戻り、ご近所の仲良しと以前とあまり変わらぬ生活が始まりました。
でも、本質的には以前とはかなり違う生活が始まったのだと今は思えます。

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長年窓際に鎮座している白い蘭。今年も頑張ってきれいな花を咲かせてくれました。
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そして今、コロナの登場で世界中で新しい生活が始まろうとしているように思います。
苦難を超えた戦中、戦後、その後努力の末に得た繁栄、進歩の世界。もしかして、環境、社会等への
望ましく無い影響ももたらした世界でもありました。
想像すらしなかった小さな生物の及ぼすコロナの登場で、大きな変革を求められる時代になりました。
過去に方策を求めず、勇気を持って新しい解決法を学んで行かなくては。小さな企業でも、ここは急ぎ、大切に最良の途をも探さなくては。

カモ
左:中目黒のピザ屋さんで。ビキニ姿のエスプレッソカップです! 中央:近所の側溝で。蓋の隙間から小さな植物が成長中です(山椒かな?)。なんだか応援したくなります。右:屋外のカフェでコーヒーを飲んでいたら、「なんかちょーだい!」。とても親しげに鴨?が寄ってきました。
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休業中は、オンラインショッピングが活発に働いてくれ、苦境を助けてくれました。今の時代を改めて認識させて貰いました。長年取り扱って来たバーミックス、免疫力アップに役立つフレスコバルディ・ラウデミオ等の製品をお求め下さる方々が沢山いらして本当に有り難い思いでした。これからもますます皆様方のキッチンで活躍してくれる事を願い、私達ももっと工夫をして皆様に役立つ使い方、食べ方を提案していきたいと思っています。

キノコ
左:7月、ご近所で初夏の花、ホタルブクロが咲いていました。 中央:ヒルサイドテラスの猿楽塚でキノコ発見!ここは自然が豊かで癒されます。右:緑の葉に朝露が光ります。