「喜んでいただけるので、我が家の味を工夫してマヨネーズを作り、おしゃれをさせた空き瓶に入れ、贈り物にしています」と、以前バーミックスの料理教室でお客様から伺いました。

今回の特集には、簡単に作れ、自分なりの調味や材料の持ち味を活かすことができ、これからの日本の食卓でますます活躍しそうなマヨネーズを選びました。作る道具はバーミックス。おかげさまで販売に携わって来年で20年になりますが、長年培ったマヨネーズ作りの情報を今一度整理しました。

既に多くの方々が試されたことと思いますが、このホームページをご覧の上、ぜひまたご利用いただければなによりです。

では、マヨネーズを手づくりするにあたってどんなメリットがあるのかご案内しましょう。

1. 手づくりなら、納得のいく材料を選ぶことができます
好みのオイルで作ったり、酢の代わりに柑橘類を加えたり。安心して口にできるよい材料を選んで作ることができます。卵がダメなら、牛乳や豆乳で作る方法もあります。
2. 調味料を自由に加減できます
塩こしょうやマスタードなど調味料は、家族の好みや、健康に配慮に合わせて調節できます。醤油や味噌、ごま、豆板醤などを加えれば、和風や中華風にも使えてとても便利。中面でご紹介するように、明太子やたらこもおいしい調味料になります。

マヨネーズの起源には諸説があります。18世紀半ばに当時イギリス領だったメノルカ島(スペイン)をフランス軍が攻撃した際、総司令官が島のマノンの町で気に入ったソースをパリへ広めたとか、中世フランスで卵を意味した言葉によるものとか。日本ではキューピー社が1925年(大正14年)に製造を開始以来、洋食の普及と相まってすっかり人気となりました。

現在も、ご飯食を中心の日常の食卓で、日本の食材になじみしっかりと根付いている様子。遠路到来した異国の味に、地域の食文化の最小単位である「我が家」の味も取り入れ、ぜひ個性豊かに楽しんでいただきたいものです。どうぞ、工夫をかさねておいしいマヨネーズをお作りください。

2002年11月 チェリーテラス代表 井手櫻子











※作り方はバーミックスの取扱説明書にも掲載しています。併せてご参照ください。
バーミックスM133の取扱説明書 P22/バーミックスM200の取扱説明書 P21






乳化まで、バーミックスで混ぜる時間はわずか10秒!
びっくりするほど手軽に楽しめるマヨネーズです。
材料の選び方、調味料の分量などを工夫して、
ぜひ我が家ならではのおいしいレシピを見つけてください。

卵 1個
油 200cc
塩 小さじ1/4〜1/3
こしょう 少々
マスタード 小さじ2
酢またはレモン汁 小さじ2

●適した容器: 口径6.5〜8.5cmで、底の平らな縦長の容器
(例:クッキングカップ、コップ、メジャーカップ、空き瓶など )



酢以外の材料をすべて容器に入れる。

バーミックスにウイスクをつけ、 卵の黄身がガードカバーの
真下にくるようにバーミックスを差し込み、
ガードカバーの4本の脚を底にしっかりつける。

スイッチオン。バーミックスを動かさず、
下から乳化がはじまりほぼ全体に乳化したら、
ゆっくりバーミックスを引き上げ、全体を混ぜ合わせる。

酢を加えて調味し、もう一度全体を混ぜ合せる。





生卵を使うのはちょっと苦手.....という方におすすめしたいマヨネーズ。
卵の代わりに牛乳を使うので、さっぱりした味わいです。
牛乳はノンファットミルク、豆乳でもOK、健康が気になる方もぜひどうぞ。

牛乳 50cc
油  100cc
塩 小さじ1/4〜1/3
こしょう 少々
マスタード 小さじ2
酢またはレモン汁 小さじ2


作り方は〈基本のマヨネーズ〉と同じです。
乳化した後、5分位おいておくとさらに硬く仕上がります。

 
材料について
新鮮な卵をご使用ください。基本のマヨネーズは全卵を使うので、まろやかでさっぱりとした味わいですが、もっとコクをだしたいときは、卵黄だけを使って作ることもできます。
○卵黄で作るマヨネーズ
全卵1個の代わりに、卵黄を2個用意します(ほかの材料は〈基本のマヨネーズ〉と同じ)。
まず容器に卵と酢以外の調味料を容器に入れ、油200ccのうち50ccを加えて、〈基本のマヨネーズ〉と同じ要領で混ぜます。乳化してききたら、残りの油を3回に分けて加え混ぜましょう。
食物油ならば、どんな油でもマヨネーズは作れます。マヨネーズの使用目的、好みなどをふまえて、選んでください。
※弊社で実験した結果では、綿実油(綿実100%)、紅花油などで作ると、クセがなく食べやすいマヨネーズに仕上がるようです。
※血中コレステロールを下げる働きのあるオレイン酸が豊富なオリーブオイルや、グレープシードオイルなでも作れますが、油自体の風味が強く出るため、サラダ油と混ぜて使うなど用途に従って工夫されることをおすすめします。
〜オリーブオイルで作る「ルイユ」とは?〜
「ルイユ」は、オリーブオイルに、卵黄、にんにく、赤唐辛子などを加え、ぴりっとスパイシーに仕上げたマヨネーズ風のソース。ブイヤベースに添え、薄切りのフランスパンにつけて魚介のスープのアクセントとしていただくとおいしさも格別です。
酢も好みに合わせて選んでいただけます。酸味の強すぎない米酢、甘味のあるフルーティーなりんご酢などもおすすめです。お酢のかわりに、レモン汁などの柑橘類の絞り汁を使えば、手作りならではのすっきりした味わいに仕上がり、生野菜のサラダなどによく合います。
 
マスタード
お好きなものをどうぞ。こだわって作りたいときは、名産地フランス・ディジョンのマスタードを選ぶのもいいでしょう。風味のよいおいしいマヨネーズに仕上がります。
マヨネーズを和風の料理に使いたいときはからしを使うのもおすすめです。醤油などを加えれば、ごぼうやれんこんの根菜サラダなどぴったりです。
マヨネーズの賞味期限について
手作りのマヨネーズは、長い賞味期限を考慮して酢、塩を多く含む市販品に比べ、日もちしないのが特徴です。
できるだけ新鮮な卵を使い、バーミックスや容器をきれいに洗浄して作り、風味のよい早めに食べきることをおすすめします。
特に、ポテトサラダなど他の食材と混ぜると、傷みやすくなるので、早めに食べきるようにしてください。
 
失敗したときは
うまく乳化しなかったときは、捨てずに冷蔵庫で一晩置いてください。翌日、ウィスクで混ぜ直すとちゃんと乳化しますて













切り身の肉や魚をフライにするときは、卵の代わりにマヨネーズをまぶして衣をつけてみましょう。マヨネーズの油分と味によって、表面がかりっと風味よく仕上がります。フライパンで焼くほか、オーブントースターで焼いてもよし。冷めても美味しく、お弁当のおかずにもおすすめです。

魚の切り身(※めかじき、すずき、真鱈、鰆など) 4切
マヨネーズ(ヘルシーマヨネーズでもOK)  大さじ4
にんにくのすりおろし 1片分
パン粉 1/2カップ*
オリーブオイル 大さじ2
ローズマリー 1枝
レモン 適宜
*食パンをスーパーグラインダーで砕くと簡単に作れます。




1. マヨネーズとにんにくを混ぜ合わせて魚につけ、パン粉をつける。
2. クリステル/フライパンにオリーブオイルとローズマリーを入れて火にかけ、 2を入れて両面きつね色に焼く。






ツナ缶とマヨネーズを合わせると、おいしいソースになるのをご存知ですか?さっぱりした肉料理によく合うほか、じゃがいもなどゆで野菜にもぴったりです。ポイントは、クリステルで肉をローストする方法。塊肉がやわらかくジューシーに仕上がります。

豚肩ロース肉 1kg
白ワイン 1カップ
にんにく 1片
タイム 5枝
ツナソースの材料
マヨネーズ(酢のかわりにレモン汁で作る) 1カップ
ツナ缶(小) 1缶
ケッパー 大さじ1




1. 豚肉は塩こしょうし、にんにくをこすりつける。
2. クリステル鍋を熱して1を焼く。全面が焼けたら白ワインを入れ、にんにくタイムも入れて蓋をし、 200度のオーブンで約1時間焼く。*
3. ツナソースの材料を容器に入れ、バーミックス/ミンサーで混ぜ合わせる。
4. 2の肉を切り分けて皿に盛り、3のソースを添える。
*オーブンがない場合は、蓋をしてコンロの弱火で焼くとよい。






いろいろ使えて便利な2種のソースで、フライを楽しんでください。細かなパン粉を使うので、マッシュルームもびっくりするほどジューシーに揚がります。一度にたくさん揚げるなら、クリステルのクッキングバスケットが便利ですよ。

マッシュルーム 15個
海老(小) 15尾
小麦粉、卵、パン粉 適宜*
*パン粉は、市販のものをさらにスーパーグラインダーで細かく粉砕しておく。
サラダ油 適宜
トマトソースの材料
マヨネーズ 1/2カップ
トマトケチャップ 大さじ1
にんにくのすりおろし 小さじ1/2
カイエンヌペッパー ※赤唐辛子の粉 少々
タルタルソースの材料
マヨネーズ 1/2カップ
ゆで卵のみじん切り 1個*
玉ねぎのみじん切り 大さじ1*
ピクルスのみじん切り 大さじ1*
パセリのみじん切り 大さじ1*
*それぞれスーパーグラインダーでみじん切りにできます。


マッシュルームのフライには、クリステルのクッキングバスケットが便利です。


ゆで卵をスーパーグラインダーで砕くと、きれいなみじん切りに。

1. マッシュルームと海老に粉、卵、パン粉をつける。
2. 鍋に2cmくらいサラダ油を入れて180度に熱し、1を揚げる。
3. タルタルソースの材料を混ぜ合せ、2に添えて供する

 




マヨネーズを使ったサラダ3種。
マヨネーズに加える調味料を工夫すれば、和風にも洋風にも楽しめます。
明太ポテトサラダ

じゃがいも 4個
ソースA
マヨネーズ 大さじ4
明太子 1/2腹
にんにくのすりおろし 1片分
塩・こしょう 適宜


1. じゃがいもをゆでる。
※クリステルなら、1/2カップ〜1カップの水で無水調理できます。
2. Aの材料を混ぜ合わせる。 
3. 1のじゃがいもが熱いうちに皮をむき、2であえ、塩こしょうで味を調える。

アボカドかにサラダ

アボカド 2個
かに(脚) 小8本
ソースB
マヨネーズ 大さじ4
レモン汁 大さじ1
タバスコ 少々
塩こしょう 適宜


1. アボカドの果肉は1cm角位に切る。 かにはほぐしておく。
2. Bの材料を混ぜ合わせる。 
3. 1のアボカドとかにを2であえ、塩こしょうで味を調える。

れんこんサラダ

れんこん 1節
ソースC
マヨネーズ 大さじ4
しょうゆ 小さじ1
すりごま 大さじ1
塩こしょう 適宜


1. れんこんは薄切りにして酢水にさらし、ゆでる。
2.
Cの材料を混ぜ合わせる。ごまはスーパーグラインダーで砕くと便利。
3. れんこんが冷めたら2であえ、塩こしょうで味を調える。

チェリーテラス通信 一部訂正のお詫び
顧客の方々にお配りした「チェリーテラス通信」内に、3ケ所ほど文字の誤りがあり、大変失礼いたしました。
通信本紙をご覧になった方は、お手数ですが以下をご参照ください
●表紙(左側上から5〜7行目は以下が訂正文です)→今回の特集には、簡単に作れ、自分なりの調味や材料の持ち味を活かすことができ、これからの日本の食卓ではますます活躍しそうなマヨネーズを選びました。
●表紙(右側上から1行目)紀元→起源
●中面(左ページ「マスタード」上から2行目)ビジョン→ディジョン