道具と食のコラム

道具と食のコラム

Vol.79
寒くなる前に…
— 改行 —

急に朝夕冷え込むようになりました。
11月のスムージーは、「リンゴとパセリのスムージー」です。パセリから食物繊維とビタミンA、C、Eをたっぷりとることができます。気温差が大きくなると風邪をひきやすくなったり、体調を崩しやすくなる時期におすすめです。

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もう一つのおすすめスムージーは「リンゴと葉野菜のスムージー」。白菜とレタスを使ったさっぱりとしたスムージーです。
いつも元気でいるためには「ストレスをためない」「身体を温める」「腸のケア」いう3つのキーワードがあります。それは「免疫力」を高める生活習慣。
私たちの身体の中で「血液」と「腸」が免疫力に大きく関わっています。
まず「血液」からみていきましょう。
血液の中でも「白血球」という成分が免疫力を高めるために毎日身体の中で働いています。この白血球の機能を高める食べ物として「淡色野菜」が挙げられます。なんだか淡色野菜って緑黄色野菜に比べてあまり栄養があるように見られないですね。実は細胞レベルの実験では淡色野菜の成分を加えると、白血球の活性が高くなるというデータがあります。

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淡色野菜といえば、白菜、大根、かぶ、カリフラワー、ねぎ、等…
冬に旬を向かえる野菜ばかりですね。
そしてフルーツでは「バナナ」が優秀。スムージーに欠かせない重要なフルーツですね。
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TNF-α産生量が多い野菜
白血球をはじめ免疫力を陰でコントロールしているのが「自律神経」。言葉の通り「自立」していますから、私たちの意思でコントロールができないもの。この自律神経は「交感神経」と「副交感神経」からなりたっています。
交感神経は、やる気モードの時に優位になります。その時白血球の成分は「顆粒球」と呼ばれるものが増えます。この「顆粒球」は細菌を処理する細胞なので、細菌感染が起これば数が増えるのですが、交感神経の緊張がずっと続くと体内の有益な常在菌まで攻撃し、正常な組織に化膿性の炎症を起こしてしまうことが分かってきました。
副交感神経はリラックスモードの時に優位なります。白血球の成分は「リンパ球」が増えます。 リンパ球はウイルスなどの小さな異物や、がん細胞など体内で発生した異常細胞を処理する細胞。しかし、副交感神経が優位な状態が続くと、花粉やほこりなどの無害な異物に反応して、アレルギー性の炎症を引き起こすと言われています。
現代人が軒並みアレルギー疾患を抱えるようになったのも、体質が副交感神経優位に傾いているため。副交感神経が優位な体質は、免疫力が高い一方で、ストレスに弱いく、ストレスがかがると、自律神経が交感神経側に大きく揺れて、短期間で病気を引き起こす可能性もあるといわれています。
私たちの身体は活動すべき日中は交感神経、休息すべき夜間は副交感神経が優位に働くという、自然なリズムを刻んでいます。この巧妙なプログラムされた体のしくみに反した生活を送りることは、みすみす病気を招いているようなものかもしれません。規則正しい生活を送ること、これが免疫力アップの秘訣なのかもしれません。
(デザイナーフーズ株式会社)